MECHANISM−ディアパソンピアノの特徴

「総一本張り」張弦方式

「総一本張り」張弦方式

中・高音部の弦の一般的な張弦方式は、通常ヒッチピンに掛けて2弦ずつ張弦されますが、ディアパソンがこだわる「総一本張り」張弦方式は、この芯線部分も一本ずつヒッチピンに巻いて張弦していくもの。手づくりを主流とするヨーロッパの名品に見られますが、近年ではごく限られたコンサートピアノのみに採用されています。

ディアパソンではこの方式を採用することにより、弦のねじれと張力の不均衡を完全に阻止。その結果、濁りのないクリアな音色を実現しました。音の幅もいちだんと広がって、弾く人の意思と高度な音楽的要求に十分に応えるピアノになるのです。

<DR-500, DR-300>

支柱と音響板

支柱と音響板

グランドピアノの場合、支柱の木材が響棒的な役割も果たしています。高音部は支柱の配置を密にすることで音の振動を華やかに響かせ、低音部はやや間隔を広げた配置で音を幅広く響かせるなど、その構造にはディアパソンならではの工夫がなされています。

音響板は、弦の音を増幅して外部に響かせるための共鳴装置で「ピアノの心臓」に例えられるほど重要なセクションです。美しく響く音は、基音の質や倍音によって生まれますが、それには音響板の素材・設計・構造の良し悪しが大きく影響してきます。ディアパソンが使用する素材は、カナダ北部やアラスカの厳しい自然環境に育った200〜300年物の針葉樹スプルースです。音響板の振動が、木目に沿って素早く流れ広がるような設計を得るために、木目の年輪が細かく、まっすぐに伸びた均質の柾目材を使用しています。

フレーム

フレーム

音の響きに大きな影響を及ぼすフレームの素材、そして長さや交差角度が響きを左右する弦のレイアウト。これらの重要課題に対しても、ディアパソンは独自の設計と、鋳鉄成分の研究から生まれた精度の高いフレーム構造で応え、音楽性と耐久性に優れた骨格を作り上げています。

ハンマー

ハンマー

ピアノの音色、ボリューム、音の幅を決める大切な部品がハンマーです。ハンマーの硬度やフェルトの張力によって音色や音の幅が変わってきます。フェルトは不安定な素材であるがゆえに、湿度の高い日本の気候・風土にしっくりと馴染ませてから、この環境の中で精度を保つための工夫を加えて仕上げています。

また、ドイツのレンナー社に高級ハンマーを特別オーダーし(DRシリーズ)、イギリスの羊毛加工技術を受け継ぐロイヤルジョージフェルトを採用。ヨーロッパの伝統的な音づくりを目指しています。

アクション

アクション

アクションは、ピアニストの指が打った鍵盤の動きをハンマー打弦へと変えていく機構です。優れたアクションは、力の伝達効率が高く、各セクションで力が逃げないため、音が指に伝わり奏者は音を自分で確認しながら弾くことが出来るのです。

ディアパソンのアクションは、天然素材にこだわり、俊敏性、耐久性、さらに適度な粘りまで考慮した特別なもの。タッチに込めた微妙なニュアンスまで忠実に音となるため、表現力豊かな演奏が可能です。その喜びは、ディアパソンならではのものです。